ロシアのAmudikha River産のトムソナイト(Thomsonite)「トムソン沸石」です。トムソン沸石の名称は本鉱の分析を行ったスコットランドの化学者Thomas Thomsonに因んで1820年に命名されました。
沸石グループ(Zeolite Group)は結晶構造に隙間が多く、そこに水を含んでいます。熱すると水が分離して泡を出すので“沸騰する石”の沸石(ふっせき)と呼ばれます。英名のゼオライトも同じ意味のギリシャ語が語源になっています。SiO4の珪素の一部がアルミニウムに置き換わって、SiO4の4面体とAlO4の4面体が全ての頂点を共有して3次元的に連なっている含水アルミノ珪酸塩鉱物です。
沸石グループの中でトムソン沸石(NaCa2(Al5Si5)O20・6H2O)は珪酸分が約37%と低くなります。珪酸の少ない岩石、特に玄武岩(Basalt)の孔隙に産出します。この標本は薄い板状結晶が重なり放射状に集合して、もこもことした球体になっています。無色半透明な板状結晶です。ロシア産トムソン沸石の希少な良晶です。
産地:Amudikha River, Siberia, Russia
幅:約27mm
奥行:約26mm
高さ:約25mm
重さ:13g
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