カイヤナイト(Kyanite)「藍晶石(らんしょうせき)」は珪酸アルミニウム(Al2SiO5)で、アルミニウムに富んだ広域変成岩やペグマタイト中に産出します。同じ化学組成の紅柱石(こうちゅうせき Andalusite)、珪線石(けいせんせき Sillimanite)と同質異像の関係です。藍晶石は低温・高圧の条件で生成されます。この3種の鉱物は温度と圧力で安定領域を持っているので変成岩の生成条件を推定することができる重要な鉱物となります。
藍晶石は三斜晶系に属する長い板状の結晶で、板の広い面((100)面)に劈開完全です。劈開面では縦(c軸)方向の硬度が4.5、それと直交する横方向の硬度が7と異方性が著しく「二硬石(にこうせき)Disthene」とも呼ばれます。
英名のカイヤナイトはギリシャ語で深青色の意味のkyanosからドイツの地質学者ウェルナー(Abraham Gottlob Werner)によって1789年に命名されました。
この標本は幅が約17cmある大型の標本です。白い石英(Quartz)と銀色の雲母(Mica)の中に藍青色の藍晶石が入っています。鮮やかに発色した藍青色が大変美しい藍晶石です。透明感のある藍青色の長板状結晶が豪奢に群晶している価値ある藍晶石の大型標本です。
産地:Barra do Salinas, Minas Gerais, Brazil
Barra do Salinas ミナスジェライス州 ブラジル産
幅:約170mm
奥行:約77mm
高さ:約50mm
重さ:698g
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